インスタの投稿テクニックをさらに深掘り!
最近、Instagramの利用頻度が増えたB2リーグ、アースフレンズ東京Zの西山達哉選手にさらに深掘りした投稿テクニックを伝授。西山選手のようなプロアスリートや著名人だけでなく、読者のみなさんも参考になるInstagramでのフォロワーの増やし方を一般社団法人 SNSエキスパート協会代表理事の後藤真理恵さんがアドバイスする。
「ライバルが少ない」ハッシュタグを見つけよう
後藤:ここまではInstagram(以下「インスタ」)で、どのような投稿をすればファンの方に喜んでいただけるか、またこれからファンになっていただけそうなユーザーに見つけてもらえるのかをお話ししてきました。
西山:はい。とても参考になりました。
後藤:ここでは、フォロワーを増やすテクニックのお話を少しだけさせていただきます。
西山:ハッシュタグ(#)を有効活用するのでしたよね…。
後藤:ええ。インスタでハッシュタグ検索を行うと、「トップ」と「最近」という2つの検索結果に分かれるのはご存知でしょうか。インスタで人気の投稿は、この「トップ」に画像が掲載されるようになるので、自分の投稿を人気のある投稿にしていくことが大切なのです。
西山:では、その人気投稿に掲載されるにはどうすれば良いのでしょうか。
後藤:たとえば、投稿数が多すぎないハッシュタグや、「トップ」に掲載されている画像の「いいね!」がそこまで多くないハッシュタグを見つけることが大切です。フォロワー数が多い著名なインスタグラマーも、メジャーなハッシュタグばかりではなく、「ライバルが少ない」ハッシュタグを探すなどものすごく研究しているんですよ。
西山:なるほど。そこまで考えて投稿していなかったですね。
後藤:西山選手の場合は、新たにハッシュタグを作っても良いと思います。チームが使っている 「#アスフレ」 はチームが作ったハッシュタグでしょうか。非常に良い取り組みだと思います。地道ですがファン拡大の効果はあると思います。
読み手の気持ちを察した投稿をしよう
後藤:それともうひとつ、西山さんのインスタで気になる投稿がありました。
西山:えっ!どれですか。
後藤:手帳とペンだけの投稿なので珍しいなと思ったのです。
西山:「いいね!」の数が120を越えたくらいで少なかったですね。
後藤:光のせいなのか、手帳の表紙が変色しているように見えて綺麗さが伝わっていないようですね。また、ファンの方にとっては、この手帳の「中身」が見たいのではないでしょうか。西山選手がどこのメーカーのどんなレイアウトの手帳を使っているのか気になるはずです。もちろん見せられない部分はあると思いますが、実際のスケジュールが書き込まれていたり、直筆で何か書かれていたりしているページの写真も載せていたら、ファンの反応は違っていたでしょう。また、投稿テキストには、この手帳を選んだ理由、使った感想、メーカー、どこで購入したかなども入れると良かったですね。
西山:言われてみれば、確かにそうですね。これを投稿するときは、全然気になりませんでした。
後藤:今後はファンが何を求めているか、という辺りにも、ぜひご留意いただき投稿してみてください。ファンには喜んでいただけるでしょうし、新しいファンも増えると思いますよ。
SNSは更新頻度や投稿内容を使い分けて有効活用しよう
西山:ありがとうございます。現在はTwitterとインスタが中心で、Facebookはほとんど休眠状態なのです。Facebookも続けた方が良いでしょうか。
後藤:それはもったいないですね。#3でもお伝えしたように、Facebookは2,800万人の国内月間アクティブユーザーがいます(2018年10月時点)。また実名登録なので炎上しにくいのも特徴です。バスケットボールファンも多いと思いますから、ブログの更新情報を投稿したり、Twitterやインスタへ誘導したりして活用できるはずですよ。
西山:なるほど。時々、それぞれのSNSを連携させて、一度の投稿で各SNSに表示させている人がいますが、あのような形でも良いのですか。
後藤:連携することがよくないとは言いませんが、西山さんのSNSをいくつもチェックしているファンの気持ちを考えると、使い分けていただきたいな、と思います。たとえば、投稿頻度や内容で使い分けするのはいかがでしょう。動画は「ストーリーズ(Stories)」を中心にインスタ、気軽に気持ちを伝えるTwitter、ブログの更新情報や少し文章が長くなるならFacebook…という分け方もありますよね。
西山:それなら、一度に投稿しなくても継続的にそれぞれのSNSを使えそうですね。
後藤:今回のお話が少しでも西山さんのSNSライフのお役に立てればと思います。もちろん、本業のバスケットボールも頑張ってくださいね!
西山:本当に色々と参考になりました。ありがとうございました!
男子プロバスケットボール「Bリーグ」は、プロ野球、Jリーグに続くプロスポーツリーグとして根付くことができるのか。開幕3シーズン目が中間地点に差しかかり、これから真価が問われることになる。そんなBリーグが他のプロスポーツよりも注力しているのがSNSの活用だ。リーグ、チームはもちろん、選手たちもそれぞれのアカウントを持ち、公私に関わらず発信を続けファン獲得に務めている。
一方で、それぞれが頭を抱えているのが、そのSNSをどのように利用してファンを拡大していくのか…。今回登場いただいたアースフレンズ東京Zの西山達哉選手が抱く課題は、選手だけでなく、チーム、リーグ、そして日常でSNSを利用する読者のみなさんにも通ずることだろう。今回の対談をぜひ参考に、これからも健全に楽しくSNSを楽しんでいただけたらと思う。そして西山選手へのご声援もお忘れなく。
〈了〉