水谷選手、松下チェアマン、為末氏が
それぞれ考えたTリーグの理想形を発表!
世界の第一線で戦う現役アスリートの水谷隼選手とTリーグを立ち上げた松下浩二チェアマンを招き、元プロ陸上選手の為末大氏がファシリテーターとなって、Tリーグ盛り上げのためのさまざまな意見やアイデアを出し合った。その中にはすぐに実践できそうなものや準備次第では実現の可能性があるものも! Tリーグへの期待は膨らむばかりだが、水谷選手、松下チェアマン、為末氏はそれぞれがどんなTリーグの理想形を思い描いているのか。最後にここで発表する。
水谷選手は「一心同体」、松下チェアマンは「名実ともに世界一」
為末:水谷選手は今後Tリーグがどんな姿になって行って欲しいと考えていますか。ボードを用意したので書いてみてください。
水谷:はい、僕は「一心同体」と書きました。ファンのみなさん、そして選手、監督、Tリーグの関係者、スポンサーのみなさんが「心をひとつに」と言う思いを込め、一心同体となってTリーグを盛り上げられるように、その気持ちを書きました。みなさん、Tリーグをぜひ応援に来てください。よろしくお願いします!
為末:松下さんはいかがでしょう。
松下:私は「名実ともに世界一」と書きました。現在のTリーグは世界ランキング50位以内のうち、男子15名、女子13名が参加をしていますが、いろいろな国の選手が入った(卓球)リーグとしましては世界一のリーグとしてスタートしました。卓球の場合は中国の超級リーグが実力的にまだ上だと思います。しかし、日本の選手にも頑張ってもらって、五輪などで世界一になってもらい、中国の選手にもTリーグに参加してもらって、名実ともに世界一のリーグになるように私どもも頑張って行きたいと思います。これからTリーグはさらに面白くなって来ると思いますのでみなさん、ぜひ会場に足を運んでください。よろしくお願いします。
Tリーグが目指すべきは「世界初!」と為末氏
為末:僕は「世界初!」をTリーグは目指して欲しいなと思います。さまざまなスポーツがあるんですが、ほとんどのスポーツは「西洋を追いかけろ」とやって来ています。けれども卓球だけは日本が世界をリードする立場にいると思うので、日本の手法を世界に流行らせることができるんじゃないかと思っています。演出もさまざまなルールも日本がリードしてやれる可能性がある、ほぼ唯一に近いスポーツだと思うので、ぜひ世界初を目指して欲しい。
あと日本は「日本人のリーグ」というのはたくさん作ってきましたけど、これまでまだ「世界のリーグ」として成功しているものはないと思っていますので、ぜひTリーグには「世界(レベル)のリーグが日本にある」というのを目指して欲しいなと思います。