広島で開催するチャリティサッカースクール
それまでの道のり、そして今の思い
橋本英郎選手の誘いをうけて、12月に広島で開催するチャリティサッカースクールのプロジェクトメンバーになった佐藤寿人選手。そしてもう一人、このプロジェクトに加わっていたのは、「サカママ」のディレクター堤 秀樹氏でした。開催まであと少しとなったチャリティサッカースクール。これまでの道のり、そして今の思いを語っていただきました。
橋さんと僕、堤さんが互いに補いあって、プロジェクトが進みだした
堤さんには一度、フリーマガジン『soccer MAMA(サカママ)』で取材をしていただいたので、面識はあったんです。その時にすごく話がはずんで(笑)。僕と橋さん(橋本英郎選手)に、いくらチャリティサッカースクールをやりたいという思いがあっても、選手だけでやれることは限られているし、とくにシーズン中は動きの制約もあるので、堤さんもプロジェクトメンバーだということを聞いて、ありがたいと思いましたね。
「広島でサカママフェスタというスポーツイベントをやるので、いい意味で使ってください」――そう堤さんが言ってくれたので、イベントのチラシやパンフレットにチャリティサッカースクールのこと記してもらいました。おかげで、最初に広島の方に、スムーズに知らせることができたと思います。
僕たちができないことを堤さんが上手く埋めてくれたり、その逆もあったりと、うまくピースを埋めていくというか、補い合って、今、このプロジェクトが進んでいると思いますね。
選手へのアプローチ、SNS発信のむずかしさ
僕と橋さんには、このチャリティサッカースクールに、いろんな選手を巻き込みたいという思いがあったんです。広島に縁のある選手も多いですからね。でも、いざ声をかけようと思うと、その選手の状況など、いろいろなことを配慮しないといけない。今までは、クラブチームの方を通してアプローチするという流れだったので、自ら声をかけるということは滅多にしてなかったんです。だから、タイミングやかける言葉って、意外と難しいなと感じますね。
チャリティサッカースクールに行きたかったのに、このイベントがあるのを知らなかった……そんな思いをする子がでてしまうことが、一番残念なことだと思うんです。だから、より多くの人に、このチャリティサッカースクールのことを知ってもらうために、SNSで発信しようと思うものの、発信する時期や状況を間違えてしまうと、「こんな時期に」と思われたり、反感をかってしまうかもしれない。SNSでの発信の時期や内容の難しさも、今回改めて感じました。それと何よりもサッカー選手として、いいかたちでこのシーズンを終わることが一番大事だと思っていたので、なんとかチームがJ1に残留することができて、よかったと思っています。
オタフクソース株式会社も協力してくれることに
サッカー選手だけでなく、いろいろな人や企業も巻き込みたいと思って、声をかけたのがオタフクソース株式会社でした。オタフクソースの方とは広島の時から親交があって、名古屋に行ってからも、オタフクソースの味を忘れないようにと、時々グランパスのクラブハウスにソースを送ってくれて。今回のチャリティサッカースクールの話をもちかけると、「子どもたちが喜んでくれるなら、何かやりますよ」と言っていただいて、すごくありがたかったです。当日は、オタフクソースさんの協力のもと、お好み焼きイベントも行う予定です。
いろいろな人を巻き込むことで、イベントの価値が上がっていく
広島に縁のある選手を中心に声をかけ、チャリティサッカースクールに参加してくれる選手も決まりました。また、このプロジェクトに賛同してくれた選手たちに協力してもらい、「西日本豪雨災害支援!チャリティーグッズ支援プロジェクト」も立ち上げ、広島県の復興・復旧に役立てたいと思っています。
選手の中には、オフィシャルのSNSをやっている人も結構いるので、彼らの発信によって、このチャリティサッカースクールのことがもっと広がればいいなという思いはありますね。それと、堤さんが、もっと多くの人に知ってもらうために、当日の様子をインスタグラムで配信しようと提案してくれて。地元のサカママ(サッカーをやっている子どもを持つママ)である久奈さんとコンタクトを取ってくれました。当日の様子は、久奈さんがライブ配信をしてくれる予定です。
今感じているのは、いろいろな人の力を巻き込むことで、イベントの価値が上がっていくんだということ。それをまとめる難しさは多分にあるものの、僕らがしっかりコントロールできれば、今回のチャリティサッカースクールの成功につながるんじゃないかと思っています。
12月15日・16日の2日間で、広島の子どもたちに喜んでもらえる時間を、参加するサッカー選手、関わる人みんなでつくっていきたい。そして、選手たちからは「このイベントをやることができてよかった」、子どもたちからは「楽しかった」と、お互いが笑顔で終われるような2日間にしたいですね。(次回に続く・・・)
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