AKB48のふたり、ドリブルデザイナー岡部にもてあそばれる
前回までで基本的なボールの扱い方を学んだAKB48大家志津香さんと向井地美音さんの身体がほぐれてきたところで、さっそく実践編へ。岡部さんのドリブルと真正面から対決し、プロの視点を体感することに。
岡部将和vsAKB48 2人はゴールを守れるか!?【Athlete Channel】
ドリブル技でAKB48の心を操る
田村:ふたりとも少しボールの扱いに慣れて来たところで、岡部さんとドリブル対戦してみたら…。
向井地:えー!
田村:2対1だからね。
大家:よーし、本気出そう。
まずは三角パスでウォーミングアップ。「止めて蹴る」というシンプルな動きながら、狙ったところにパスを出すのは、AKB48のふたりにはまだ少しレベルが高そう。ふたりが、あちこちいろんなところに蹴るボールを、岡部さんは優しく返す。
ドリブル対決は、ボールを持った岡部さんがハーフラインからスタートし、ゴールを決めたら岡部さんの勝利。AKB48大家さん、向井地さんのどちらかがボールを奪ったらふたりの勝利。
岡部さんに対し、大家さんと向井地さんはペナルティエリアよりも手前で左右にポジションを取る。日本代表選手までもが教わりに来る岡部さんのドリブルに、ふたりで太刀打ちできるのか。
勝負開始! 生き物のように動くボール
岡部さんが動き出すと同時に、AKB48のふたりは左右からボールを奪いにかかる。しかし近づけばかわされ、まったくボールに足を伸ばせない。
大家:ボールが生きてるみたい!
田村:岡部さんはどのあたりを見てプレーしてるんですか。
岡部:全体をぼんやり見てますね。そのほうが相手の動きがゆっくり見えるので。逆に相手にはボールを見せるようにすると、相手の視野が狭くなるので抜きやすくなります。
解説しながらも絶えずボールを動かし、大家さんと向井地さんを翻弄。取れそうで取れない位置にボールを置かれ、ついボールウォッチャーになってしまう。
田村:揺さぶられてるなぁ。そんなに動いているのに、岡部さんは全然ボールを見てないんですね。
岡部:足元はあまり見ないですね。
田村:ふたりがボールにひきつけられたら、裏のスペース行けるのか。
向井地:心を操られてる感じ!
岡部:ふたりとも反射神経がすごくいいんですよ。反応がいいので、足を伸ばす瞬間も読めてしまう。そこで股抜きができるという。
田村:全部説明ついてる。これも理論なんだ。
岡部:常に間合いを確保しながら勝負していれば、ボールを獲られる心配もないので、怖くないですね。
田村:今はどんな間合いを取ってるんですか。
岡部:向井地さんの片足の長さ分ですね。
田村:ゴールに近づいた時は何を考えてますか。
岡部:動きながら、ゴールとの角度を探ってます。
こうした説明をしながらも、岡部さんはあっさりとゴールを決めた。ただただ振り回された大家さん、向井地さんだった。
岡部さんのクローンが待ち遠しい
ドリブル対決はまったく勝負にならなかったものの、岡部さんのドリブル技術をひとつ教えてもらうことに。
岡部:「マジカルエイト」というんですが…。
大家・向井地:?
岡部:プロがするドリブルの動きがいくつも組み合わさったもので、8つのステップに分かれています。
左足が軸足の場合
1.右足インサイドタッチ
2.その足でボールをまたぐ
3. またいだときに軽く当てたボールを左足インサイドで右足のほうへ出す
4. 右足裏で止める
5.止めたボールを離すときにボールを軽く左足のほうに流す。このとき右足は左足の前をクロスした状態。左足に流れてきたボールをインサイドでこすり上げる
6.こすり上げたボールをまた左足裏で止め、少し後ろに置いた右足に流す
※ここでボールを強く蹴らずにあくまでも当てるだけ
7.右足でインサイド
8.右足の親指で体の右へ送る
岡部:曲げた膝の先より外にボールが出ないように扱うのがポイントです。
田村:こんなの絶対1回じゃわからないよね。でも何度も岡部さんにやってもらうのも申し訳ないし、時間もないからクローンがいるといいってことなんだ。早く技術が追いつくといいなぁ。
岡部:前から見たい人もいれば後ろから見たい人もいると思うので、360°回せるようにして。
大家:AKB48のダンスレッスンでもあったらいいのに! 早く実現してほしい。
<写真・撮影:山本晃子>
(次回に続く…)
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