チャリティ活動を継続し、他の被災地にも広げて行きたい
広島を元気に、笑顔にするために、開催したチャリティサッカースクールは無事に2日間の日程を終えた。佐藤寿人とともに、発起人となった橋本英郎は、このチャリティ活動を振り返り、あらためて今の思いを語った。
広島に縁がなくても、参加してくれたチームメート
2日間、午前と午後に分けて2時間ずつ、チャリティサッカースクールをやるのは、僕自身、初めての経験でした。思っていた以上に疲労度はありましたけど、2日目は、だいぶやり方がわかってきて、少し楽にできましたね(笑)。
広島出身ではないのですが、同じ所属チーム(東京ヴェルディ)の比嘉祐介選手と菅嶋弘希選手も参加してくれました。比嘉は、チームのムードを変えてくれる元気な選手で、遊び心もあるので、そういったことも子どもたちに伝わればと思って誘ったんです。実際に、子どもたちだけじゃなく、選手たちが楽しめる要素もいっぱい引き出してくれたり、菅嶋と絡むことで相乗効果もあった気がしてます。比嘉は今年ケガをしていたので「この2日間が、今年一番、体を動かしました。合宿よりきつかった」って(笑)。でも、またオファーがあれば参加したいと言ってくれて、嬉しかったですね。
槙野智章選手(浦和レッズ)は「他県出身の選手が、広島に来てくれて、こうした活動をしてくれるというのは、本当に嬉しいです」と言ってくれて。改めて、チームメートが参加してくれたことにも感謝しています。
参加してくれた選手たちの広島への愛を感じた
今回のチャリティサッカースクールを通して一番感じたことは、広島に縁のある選手たちの“広島愛”の強さですね。「広島の力になりたい」と思っていた選手が、こんなにも多かったんだなって。
サンフレッチェ広島に在籍していた選手が多かったので、サンフレッチェが広島から愛されているクラブで、選手たちも広島から愛されていて、また彼らも広島の街、人を、今も愛してるんだということをすごく感じました。
チャリティ活動は、やはり「思い」がないと協力できないこと。今回、選手たちのその思いをとても感じましたし、きっと子どもたちにも伝わったんじゃないかと思います。
他の被災地でもチャリティサッカースクールが行えるように
僕と寿人は今回のチャリティサッカースクールの発起人ではありますけど、僕らだけでは、絶対に実現できなかった。参加してくれた選手やサポートしてくれた方には、本当に「ありがとう」という感情が一番にありますね。
また、同時に行っていた「西日本豪雨災害支援! チャリティグッズ支援プロジェクト」にもたくさんの選手に賛同していただいて、チャリティグッズは完売しました。集まった支援金を先日、広島テレビの「広テレピッピ募金」に寄付することができました。
参加してくれた子どもたち、そして選手たちにも喜んでもらえた今回のチャリティサッカースクールは、1度で終わらせるのではなく、継続していくことが何よりも大事だと思っています。今回は、広島を中心に活動しましたけど、今後は、他の被災地でもやっていけるように頑張りたいですね。