【対談】田村淳が迫る! テニスプレーヤー美濃越舞に恋愛の勧め!?
お笑い芸人とテニスプレーヤーという異なる分野で活躍しながらも田村淳さんと美濃越舞選手は、同じ吉本興業所属。「先輩」田村さんが、彼にとって未知の世界であるテニスについて、そして「後輩」でもある美濃越選手に迫る。
前回記事ではテニスプレーヤー自身が、遠征にかかる費用、コーチの日当も負担しなければならないなどの「現実」を知った田村さんだが、今回もメディアではあまり取り上げられていないテニスの世界に触れつつ、美濃越選手の「恋バナ」も探る!?
プロの大会賞金はまさかの手渡し
田村:色々と自分で決めないといけないんですね。どこで試合したいとか、あの人と戦いたいとか…。
美濃越:そうですね。女性ひとりで行くと危険な国は避けたり…。空港からすごく遠い僻地の都市とかは大変な分、レベルが下がりやすいので行く人もいます。
田村:世界各国で大会が行われていて、自分で行ってその大会で優勝したらポイントが貯まるとかなんですか。
美濃越:そうですね。勝てば勝つほど賞金もポイントも貯まります。どこの大会に行くか…というのは本当に大切ですね。
田村:賞金が6万ドルという大会に自分がエントリー。そこで優勝したらすぐに入ってくるんですか。そのお金はすぐ次の大会の費用に使えるとか…。
美濃越:そうですね。大きい大会になると振り込みなんですけど、6万ドルとかだとUSドルでもらいますね。
田村:手渡しでもらうんですか。
美濃越:そうですね。
田村:6万ドルをどーんと!
美濃越:いや、6万ドルは大会の総額なので、優勝すると1万2000ドルとかですね。
田村:手渡しって太田プロみたいな(笑)。
美濃越:もっと大きくなってくると振り込みですけど。
田村:相当な額になってきたら振り込みになるけど、手渡しで行けるレベルなら手渡しなんですね。
美濃越:1万ドルぐらいだったらそうですね(笑)。国によって、オーストラリアとかは小切手です。
田村:知らないことだらけです。プロになって大変なのは自分で試合とかを管理しないといけないことなんですね。良かったことはなんですか。
美濃越:いろんな国の人と話せたりとか、いろんな文化を見られたりするのは良いことですよね。
田村:今までで何カ国ぐらい回りましたか。そんなにテニスの大会が行われないような場所には行かないわけですよね。チベットとかには行かないですよね。
美濃越:そうですね。大きなところが多いですね。アジア圏内とかは東南アジアとかも行っていて。ヨーロッパもです。大会自体はやっているのですが、南米は行ったことはないです。行ってみたいですけど標高が高いところが多かったり、食事が大変だったりするので、なかなか行けてないですね。
田村:僕たちが大変というのと訳が違いますよね。そこで試合をしているんですから。今まで「ここは酸素薄い!」とか感じたことはありますか。
美濃越:あまりないんですけど、標高が高いとボールがすごく飛んじゃうので、それが大変だなと思いますね。同じ力で飛ばしたつもりでも、より飛んでしまう。
恋をしている選手のほうが強い!?
田村:行った先では自由時間はあるんですか。
美濃越:日本にいる時よりもありますね。
田村:そういう時はコーチと観光をするんですか。
美濃越:コーチと行くか、自分ひとりですね。他の日本人選手が出場しているときは、部屋もシェアしたりもするんですよ。それで(対戦で)当たると嫌なんですけど…。
田村:一緒に大会に出る選手と一緒の部屋のことがあるんですか。それはお金をかけないように、という感じなのですか。
美濃越:そうですね。3週間いるとけっこう費用がかかるので、一緒に泊まることはあります。
田村:同じ部屋で当たっちゃった場合、翌日、戦う時に部屋の空気はどんな感じですか。
美濃越:もう慣れてるので(笑)、私はそんなに気にしないですけどね。
田村:プロになると練習の時間と自分の時間を作れるようになると言っていましたけど、プライベートの趣味とかはありますか。
美濃越:あまりないんですよね。読書とか漫画を読む、ゲームもやるので…。
田村:ゲームは何をやるんですか。
美濃越:最近はやってないんですけど、モンハンとか…けっこうハマっていたんですけど、やり過ぎて飽きちゃいました。
田村:恋愛はどうですか。恋愛しいてたほうが強くなるという人と、恋愛していたら集中できなくなっちゃう人がいますけど、「恋をしている選手の方が強い」という論文を書いた人いましたけどね。
美濃越:そうなんですか!
田村:日本は特に恋愛しちゃダメだという方向に行っちゃいますけど、海外は好きな人を作った方がその人のために頑張るから、その人のために試合も練習も頑張るし、試合後に褒めてくれる人がいたほうが強くなる…という話を聞きましたけど、どうですか。
美濃越:一般的に男性(選手)はいたほうが良いけど、女性(選手)はいないほうが良いんじゃないかみたいなことは言われていましたね。そうじゃない人もいると思いますけど。私たちは遠征が多いので、あまりそういう時間は作れないですね。
田村:今は恋愛したいという気持ちも特にないんですか。
美濃越:そうですね。ないって決めているわけではないんですけど。
田村淳、全日本選手権に登場か…
田村:日本では昔よりもテニスに興味を持ってくれる人が増えたなと思うんですけど、そのことについてはどうですか。
美濃越:錦織選手とか大坂選手の活躍のおかげで、すごくテニスは注目されているなと思うんですけど、そういう人たちが出ない大会…全日本選手権とかは決勝戦でも観客が全然入らないんですよ。多少はあるのかもしれないんのですけど、本当にガラガラなので。
田村:今もそうなんですか。チケットは全然取れないものだと思っていました。
美濃越:錦織さんが出る楽天オープンとかそういう大きい大会だと観客はいっぱい入りますけど、それ以外の大会は(観客が)少ないですね。
田村:全日本選手権とかって日本のトッププレーヤーが集まるところですよね。
美濃越:一番大きな大会です。でも全然、人が入らないです。
田村:僕みたいに日本人プレーヤーに目を向け出す人がたくさんいて。それでチケットも取れなくなってきているんだろうなと思っていたんですけど。
美濃越:全然ですね。空きまくっていますね。
田村:近々で大会を見に行けるのはないですか。
美濃越:来週に京都で、島津全日本室内テニス選手権大会という男子の大会があります。去年の全日本選手権よりは注目されてないんですけど、トップ選手が出ますね。女子は国際大会なんですけど、他の国の代表選手が出たりします。それも京都であります。
田村:東京での開催はいつでしょう。
美濃越:10月に有明で行わるはずです。
田村:チケットはもう売り出しているんですか。
美濃越:まだ売り出してないかなと。でも、例年だったら当日に行っても入れると思います。
田村:もし全日本選手権でチケットが万が一取れない!という時は頼んでも良いですか(笑)。
美濃越:もちろんです。頼んでください!
<写真・撮影:山本晃子>
(次回に続く・・・)
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