JリーガーVS女流棋士3本勝負、ポーカーフェースが制す! ブラックジャック対決…
ジェンガでは熱戦の末、敗れてしまった池谷友喜選手が、次に谷口由紀棋士に挑むのはトランプゲームのひとつ「ブラックジャック」。ご存知、配られた手札の数の合計が21を超えないよう21に近づけるカードゲームだ。
今回はファシリテーターの岩本義弘さんがディーラーを務め、池谷選手と谷口棋士の両プレーヤーにカードを配る。本来、カジノなどでは「ディーラー対プレーヤー」で勝敗を競うが、今回は池谷選手と谷口棋士の一騎打ち。5戦を行い、勝ち星の数で勝敗を決める。
池谷選手×谷口棋士(ブラックジャック)
今回のルール
1. ディーラーはカードを1枚ずつプレーヤーに配る。ここではカードが表向きで配られるため、プレーヤーは互いの数字を確認できる。
2. ディーラーは2枚目のカードを、数字を伏せてプレーヤーに配る。
3. プレーヤーは、もう1枚カードが欲しい場合は「ヒット」。ここで止める場合は「ステイ」を選択。
4. プレーヤーが「ヒット」を選択した場合、ディーラーはカードを表にして3枚目を配る。必要ならさらに次のカードへを追加。
5. 双方のプレーヤーの「ステイ」が確定した時点で、すべてのカードを開き、カードの合計が21に近い方が勝ち。
カードの数え方
2~9 :そのままの数でカウント
絵札と10 :すべて10としてカウント
エース : 1もしくは11として、状況に応じてプレーヤーの都合のよい方でカウントできる。
プレーヤーは、2枚のうち1枚が伏せられたままの状態で、相手の表情を読み取り、相手のカードの合計数を予測、ヒットかステイを選択する必要がある。
ここでは、カードの数字を以下のように記録。●はテーブル上、対戦相手に見えないよう伏せてあるカードを示す。
名前:1枚目|2枚目|(3枚目以降も同様)|
【1戦目】
谷口棋士:9|●|
池谷選手:K|●|5 |
谷口:あ、ブラックジャックっぽい・・・
3枚目で池谷選手の顔がにやついたのを谷口棋士は見逃さない。
<2枚目オープン>
谷口棋士はQ。合計数が9+10=19
池谷選手は6。10+6+5=21
池谷選手が見事ブラックジャックを決め(21ぴったりになること)、勝利。
谷口:2枚目が数字でヒットするのも分かったし、ブラックジャック引いたのもすぐわかりました!
池谷:嘘でしょ。
谷口:笑いが抑えられてないです。素直すぎる(笑)
初戦からすっかり表情を谷口棋士に読み取られている池谷選手はこの先、勝負師に徹することができるのか…。
<勝敗>
谷口棋士:×
池谷選手:〇
【2戦目】
谷口棋士:10|●|
池谷選手:4|●|K
池谷選手の1枚目が小さいため、ここは駆け引きもできずヒットを選択。
<2枚目オープン>
谷口棋士は9。10+9=19。
池谷選手は5。4+5+10=19。
2本目はドロー。
<勝敗>
谷口棋士:×△
池谷選手:〇△
【3戦目】
谷口棋士:5|●|6
池谷選手:8|●|Q
2枚目を確認したとき、池谷選手の手が止まり、少し考えるように間をとると、谷口棋士はすかさずその表情を読み解いた。
谷口:絵札なら10だとすぐに分かるので、少し考えたということは数字かAだと思う。でもAで11と考えるとしたら即ステイだから何かの数字なんだろうな。多分ヒットですよね。
池谷:…。
<2枚目オープン>
谷口棋士はJ。5+10+6=21
池谷選手は5。8+5+10=23
見事ブラックジャックを引き当てた谷口棋士ですが、それ以上に池谷選手の2枚目が数字であることを読み取った洞察力もさすが。
<勝敗>
谷口棋士:×△〇
池谷選手:〇△×
両者の勝ち星が並び、勝負は後半戦へ。
【4戦目】
谷口棋士:10|●|
池谷選手:6|●|K|・・・
先ほど表情を読み取られたことに警戒した池谷選手は、2枚目を確認するも谷口棋士を無表情で見つめ続け、ポーカーフェースを装う。
さらに3枚目にK(=10)を引いたあと、再度ヒットを選択。これには谷口選手も「絶対ステイがいいと思うけど・・・」と困惑。
最終カード
谷口棋士:10|●|
池谷選手:6|●|K|5
2枚目をオープンする前に、池谷選手の見えているカードだけで合計が21になったことで現場は爆笑の渦に包まれた。池谷選手は思わず両手で顔を覆った。
<2枚目オープン>
谷口棋士はK。10+K=20
池谷選手は7。6+7+10+5=28
どう頑張ったところで谷口棋士の勝利は確実だったよう。谷口棋士の判断を惑わせようとした池谷選手の行動は最終決戦で吉と出るのか。
<勝敗>
谷口棋士:×△〇〇
池谷選手:〇△××
【5戦目】
谷口棋士:K|●
池谷選手:9|●
カードが配られた際、池谷選手はまたしても珍プレー。2枚目のカードをあえて見ず、じっと正面をにらんだまま、ステイを選択。確かにこれでは表情を読み取られることはないが、すべてを運に賭ける暴挙とも言える行動に谷口棋士もあ然。谷口棋士もステイを選択し、運命の2枚目をオープン!
<2枚目オープン>
谷口棋士は7。10+7=17
池谷選手は2。9+2=11
池谷選手が見ずにステイを選択した2枚目は、2。次にどのカードをひいても21を超えることはない合計数だったため、取材現場は騒然。
岩本(ディーラー):え、なんで?
谷口:まさか本当に見てなかったんですか?
池谷:はい、見てなかったですね。
岩本:念のため、ヒットした場合の3枚目がなんだったか見てみようか。
幻の3枚目はJ(=10)。しっかりカードを確認して、ヒットを選んでいればブラックジャックで池谷選手の勝利だった…はず。これは逆に「もっている」と言うことなのかも…。しかも、この第5戦で池谷選手が勝利していれば、決戦は延長に持ち込まれ、ブラックジャック戦に勝利することで3本勝負も「1対1」のタイに持ち込むことができたかも…。まさに痛恨!
最終結果
谷口棋士:×△〇〇〇
池谷選手:〇△×××
最後は池谷選手のオウンゴールのような展開で、3本勝負の2本目も谷口棋士が勝利を飾った。今回の勝負は、サッカー選手、棋士ともどちらか一方が優位になることがないよう判断力だけの勝負となる種目を選択したはず。
最終戦はハサミ将棋。将棋盤を使う谷口棋士の土俵(?)で、2連敗を喫している池谷選手は一矢報いることができるのか…。
(次回に続く…)
< 記事の更新予定は、こちらでお知らせします ⇒ @athlete_channel >