社会人一年生、美人アスリートの赤裸々なお財布事情
フットゴルフ女子日本代表の前田春香選手は、2018年4月に新卒で就職したばかりの社会人一年生。時間的にも経済的にも、どのように仕事と競技を両立させるか日々、奮闘中だ。そして、プロではない、一部上場企業の新入社員として自身の懐から競技費用をねん出しつつ、さらに30歳までに1,000万円の貯金を目標に掲げている。果たして彼女は、夢に向かって「ナイスショット」する方法を見つけることができるのだろうか。
時間の有効活用が仕事とフットゴルフ両立のカギ
私は2018年富士通株式会社に入社した社会人一年生です。現在はフットゴルフ女子日本代表であると同時に、普通の会社員として生活しています。仕事とフットゴルフを両立するには様々な問題がありますが、中でも大きいのが時間とお金ですね。
まずは時間について。現在は残業もあるのですが、定時で退社できる日を見つけ、それに加えて週末を活用してフットゴルフの練習をしているので、どのように限られた時間を活用するかを常に考えるようにしています。また練習場所を見つけることも大変です。自宅の近くに自由に利用できるグラウンドなどがないため、今は河川敷で練習しています。
フットゴルフで良いスコアを出すための大切な要素であるコースマネージメント。これは、やはり実際にコースでプレーしないと養われないので、試合以外でも定期的にゴルフ場で練習するように心がけています。
フットゴルフ男子の部の優勝賞金はわずか3万円
時間以外にもうひとつ問題があります。多くのアマチュアスポーツ選手も抱えているであろうお金についてです。フットゴルフのスキルを上げるには当然ながら、ゴルフ場での練習は欠かせません。しかし、毎月ある試合の他に、練習ラウンドのプレー代やコースまでの交通費などを考えると、社会人一年生のお財布事情はなかなか厳しいのが現実です。
競技だけで生活をしているプロ選手は現実的には存在していません。日本フットゴルフ協会が主催している大会では賞金が出ますが、男子の部の優勝賞金はわずか3万円。海外には賞金やスポンサーのサポートによってフットゴルフだけで生活している男子プロがいるみたいですが、それは非常に稀で、その他多くのスポーツ同様、活動費を自腹で賄い競技を続けています。
「夢」のために30歳で貯蓄1,000万円を目指す
また、金銭面については、フットゴルフの活動のためだけではなく、私には30歳までに1,000万円を貯めたいという目標があります。漠然としてはいるのですが、そのくらいの年齢で家が欲しいという希望があります。社会に出たばかりの私の給料の中から、フットゴルフの活動資金を捻出することに加え、1,000万円の貯金をするのはとても大変ですが、それでもトライしたいと思っています。
そこで、代表での活動や大会時にお世話になっている日本フットゴルフ協会の松浦新平会長に、私の経済状況の中で日常の生活とフットゴルフを両立させ、さらにお金を貯める方法はないか相談してみることにしました。
松浦会長からは、まずは現在の生活費やフットゴルフにかかっている費用を把握し、「何にお金を使い、何に使うべきではないのか」を整理することから始めてはどうだろう、とアドバイスいただきました。フットゴルフのためのお金も、さらに練習効率を上げることで無駄なく活用できる可能性もあるので、練習内容の見直しも行うことにしました。そして貯金だけではなく、資産運用を行うことが目標実現への第一歩になると、ある方をご紹介いただきました。
(次回に続く…)
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