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橋本 英郎

2019/1/18

チャリティサッカースクールに参加してくれた選手たち。イベントを通じて感じたこと、広島への思いとは?

 広島で開催したチャリティサッカースクールには、橋本英郎選手、佐藤寿人選手の呼びかけにより、20名ものサッカー選手が参加した。選手たちがイベントを通して感じたこと、広島への思いを、橋本選手自身が聞いた。

編集者 サカママライター
選手たちは、時折、プロの技を披露して、子どもたちを魅了した

広島でプレーしていた選手たちの力は大きかった

 ありがたいことに、チャリティサッカースクールには、日本代表選手やJリーグで活躍している選手など、20人ものサッカー選手が参加してくれました。僕は、広島のチームには在籍してなかったので、やはり広島でプレーしていた選手たちの力の大きさは感じましたね。選手たち自身が楽しんでくれて、時にはプロの技術を見せてくれたり。嬉しかったですね。
参加してくれて選手の中から、かつてサンフレッチェ広島に在籍していた選手たちに、今回のイベントに参加した感想や広島への思いを聞くことができました。

西川周作選手(浦和レッズ)は、2010年から2013年、サンフレッチェ広島に在籍し、チームの優勝に貢献した

子どもたちから明るさとパワーをもらった(西川周作選手)

 「僕は広島に4年間住んでいたということもあったので、寿人さんから声をかけてもらった時、天皇杯の予定が気にはなったものの、必ず行きたいと思ってました。今回、天皇杯が終わって6日振りにボールに触ったり、走ったのですが、途中から火がついちゃって(笑)。シュート練習の時には、ゴール前に立って、普通にセービングしてましたね。

 サッカー選手としてできることは限られてますけど、プレーでみせていきたいという思いと、こういったイベントでは、できるだけ真剣に取り組む姿勢を見せながら、子どもたちに、プロ選手はすごいんだということを目の前で感じてもらえたらなと思っています。また、何かきっかけになるような言葉もかけてあげたいなって。

 このイベントを通して、子どもたちから明るさとパワーをもらい、このような素晴らしいチャリティサッカースクールの場に呼んでいただいて、非常に楽しい時間を過ごすことができました。今後も、呼んでいただければ、喜んでいきたいと思います」

日本代表でもある槙野智章選手(浦和レッズ)。自身のインスタグラムで、このイベントの様子を配信していた

ピッチから離れたところでも夢を与えたい(槙野智章選手)

 「広島は生まれ育った街なので、何か自分でもできないかと思っていた中で、寿人さんからこのチャリティサッカースクールの話をいただきました。スケジュールさえあえば、ぜひ参加したいと思ってましたので、今回、タイミングがあって本当によかったです。

 じつは、僕自身、小学生の時に、森保一さん(現・日本代表監督)や藤本主税さん(元日本代表)にイベントで声をかけてもらったことが、夢を持つきっかけになったんです。『君はプロになれる、頑張れ』と言われたから頑張れたし、この選手と一緒のピッチに立ちたいと思いました。だから、僕らはサッカー人として、ピッチの上で伝えることも大事だと思うんですけど、ピッチから離れたところで、夢を与えることも大切だと思っています。

 今日は、コーナーからヘディングシュートもしたのですが、ああいったプレーをすることで、子どもたちが『真似をしたい』『あの選手と同じピッチに立ちたい』と思ってくれたらなって。ちょっとしたきっかけですけど、感じとってもらえたら嬉しいですね。

 こうしたイベントでは、やってる僕らが楽しまないと、子どもたちには伝わらいと思うので、みんな張り切ってやりました。それが、子どもたちにも伝わったんじゃないかなと思っています。このイベントに参加してくれた中から、一人でも多くの子がサッカー選手となって『あの時、一緒にサッカーをした一人です』と言ってくれる時がくると嬉しいですね」

李 忠成選手 (浦和レッズ)は、サンフレッチェ広島で成長し、日本代表にも選ばれた

広島でプレーしたことは、素晴らしい財産になっている(李 忠成選手)

 「広島は青春を過ごした土地ですし、広島の人たちにはすごくサポートしてもらったという思いがあります。このチャリティサッカースクールを通して、子どもたちに笑顔を与えたいという思いで今回参加しました。

 僕がサンフレッチェ広島に在籍していた当時の団結力は、今もあると思いますし、当時、森崎兄弟や佐藤寿人選手らと一緒にプレーできたことは、素晴らしい財産になっています。

 改めて広島にきて、見渡せば海山川があって、サポートしてくれる人がいて、団結力もある、ほんとに素晴らしい土地だなと思いました。そして、今日、触れ合った子どもたちの中から、プロサッカー選手が出てくれればいいなと思います」

広島県福山市出身の森脇良太選手(浦和レッズ)。2005年から2011年、サンフレッチェ広島に在籍

子どもたちが、素直に純粋にサッカーに打ち込んでいる姿を見ることができた(森脇良太選手)

 「チャリティサッカーなどのイベントをしたいという思いがあっても、なかなか自分で立ち上げて、アクションを起こしてというのはできないもどかしさを感じていました。そんな中、今回、橋本選手と佐藤選手が企画を立ててくれて。素晴らしいイベントだと思ったので、参加させてもらいました。

 2日間、午前と午後の計4回も行うチャリティサッカースクールというのは、初めての経験で、正直疲労度はあります(苦笑)。でも、たくさんの子どもたちの笑顔をみると、疲れは吹っ飛びますね。

 災害にあって大変な子たちもいたと思うのですが、素直に純粋にサッカーに打ち込んでいる姿を見ていると、その時間は、他のことは何も考えなくてもすむので、少しは励みになったのかなって。2日間、参加できて本当によかったと思っています」

参加してくれた選手たちに感謝

 2日目は、雨も降ってきたのですが、それでも参加した選手たちが続けようと言ってくれて、無事に終えることができました。本当に、参加してくれた選手のみなさん、ありがとうございました。

※西日本豪雨災害支援チャリティサッカースクール参加選手(順不同、敬称略)

柴崎貴広(東京ヴェルディ)、宮原和也(名古屋グランパス)、野津田岳人(ベガルタ仙台)、清水航平(ヴァンフォーレ甲府)、森脇良太(浦和レッドダイヤモンズ)、槙野智章(浦和レッドダイヤモンズ)、李 忠成(浦和レッドダイヤモンズ)、西川 周作(浦和レッドダイヤモンズ)、高柳一誠(レノファ山口)、岡本知剛(松本山雅)、平繁龍一(ザスパクサツ群馬)、森崎和幸(サンフレッチェ広島)、山岸 智(VONDS市原)、千葉和彦(サンフレッチェ広島)、中島浩司(元サンフレッチェ広島)、森崎浩司(元サンフレッチェ広島)、比嘉祐介(東京ヴェルディ)、菅嶋弘希(東京ヴェルディ)、大崎淳矢(レノファ山口)、増田卓也(V・ファーレン長崎)

(次回に続く・・・)

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サッカー

橋本 英郎(はしもと ひでお)

在籍チーム
FC今治
ポジション
MF
背番号
(未定)
生年月日
1979年5月21日
身長/体重
173cm/68kg
得意なプレー
どのポジションでもプレーできること
選手経歴
1998年にガンバ大阪に入団。ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレーした後、2019年からFC今治に所属。日本代表としても国際Aマッチ15試合出場。
趣味
ショッピング
最近はまっていること
子どもたちとの人生ゲーム
好きなことば
努力は報われる

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